この度わたしは、研究職として転職活動を行い、内定を得ることができました。
人生で初めての転職活動ということもあり、
どのような準備が必要か、どのようなスキルが必要か、
結構いろいろ考えながら転職活動を進めてきました。
今回、転職活動を通して個人的に強く思ったことが、
「自分の研究を、分かりやすい言葉で伝えるスキル」が非常に大切であるということでした。
そしてこのスキル、
普段の業務でも必要であり、業務を通して鍛えることができるものである
ということにも気づかされました。
現在研究職をしていて、何らかの形での転職を考えている方にとっても、
このスキルを鍛えておくことは損はないと思います。
そこで今回は、
「自分の研究を、分かりやすい言葉で伝えるスキル」は転職活動で必須!
とタイトルで、その理由などをまとめました。
「自分の研究を、分かりやすい言葉で伝えるスキル」は研究職の転職活動で必須!
研究職の転職活動では「これまでどのような研究をしてきたか」は必ず最初に聞かれる
次の会社でも研究職として採用されることを目指している場合、
あるいはこれまで研究をメインにやってきた人が、キャリアを変えるために転職する場合、
いずれにしても、これまでにあなたが行ってきた研究活動については必ず聞かれます。
全員に最初にする質問です。
説明のテクニックはいろいろあると思いますが、
(例:時系列で話す、仕事の内容ごとに話す、など)
いずれにしても大事なことは、
「あなたがこれまでどのような研究をやってきたか」が相手に伝わることです。
研究職採用の面接の場合、面接を担当する相手も研究者であることは多いですが、
あなたと研究領域がぴったり重なっているとは限りません。
あなたが使う専門用語も、研究領域が変わると意味が変わってしまうことも少なくありません。
自分の研究を相手に伝えるには、そのための言葉選びが大きく影響します。
あなた以外も理解できる「分かりやすい言葉」を使って説明することが必要です。
「自分の研究を、分かりやすい言葉で伝える」を実践することによって
面接官が「あっ、この人はこういうことをやってきたのね」と理解できるようになります。
逆にこれが上手くできなかった場合、
その後の面接があなたにとって厳しいものになるかもしれません。
研究内容を起点に質問され、その回答があなたのアピールになる
一番最初にされる「あなたの研究」に対する質問。
これに答えた後には、その回答を起点に様々な質問が展開されます。
「A研究の際に、どのような困難がありそれを乗り越えましたか?」
「B研究って他社の方が強い印象だけど、どのような差別化戦略を自身で考えていたか?」
「共同研究をされていたようですが、民間とアカデミアの考え方の違いを踏まえてどのように研究を展開したか」
「事業部門と一緒に取り組んだC研究は、どのフェーズまでご自身で担当したのか」
私の記憶では、こんな感じの質問がされました。
いずれも、最初の研究説明が相手に伝わったうえで、その内容をさらに深堀する質問ですね。
そしてこれらの質問に対して適切に回答していくわけですが、
この回答がいわゆる「あなたのアピールの場」となってきます。
面接官は、あなたの研究内容を聞いたうえで、
何らかの意図をもって質問をしてきます。
その質問に対して、
面接官が期待している回答、期待以上の回答、期待とは全く異なる視点からの回答、
などをすることで、あなたの能力・考え方などをアピールすることができます。
深堀する質問を面接官からもらう(アピールの場をもらう)ためにも、
最初にあなたの研究内容をしっかり相手に理解してもらうことはとても大切です。
相手に伝わらなければ、あなた自身を適切に評価してもらえない可能性がある
一方で、相手にうまく伝わらなかった場合はどうなるか、
まず面接官は、うまく理解できないことに対して若干のストレスを感じる可能性があります。
そして、その後の質疑応答では理解の齟齬を埋める作業が増えてきます。
理解の齟齬を埋める質疑応答は、あくまで前提をそろえるための作業であり、
あなた自身を評価するための作業ではありません。
限られた面接時間しかない中で、
この作業に時間を際してしまうと、
相手が聞きたい質問に回答する(あなたがアピールする)時間が減ってしまいます。
これでは、良い評価をもらえる可能性が減ってしまうなど、
あなた自身を適切に評価してもらえない可能性が高くなってしまい、
選考を通過できる可能性が下がってしまいます。
このようなリスクを避けるためにも、
最初にあなたの研究を相手に理解してもらうようにするべきであり、
そのために「分かりやすい言葉を使った説明」が必要です。
研究者以外の人が同席することもある
研究職の面接の場合、面接官は研究員出身の方が担当することが多いですが、
一部研究とは関係ない人(人事担当、関連する事業の偉い人、など)
が同席していることもよくあります。
彼らは研究員ではないので、
あなたの研究を理解する上での背景知識をあまり持っていない可能性が高いです。
とはいえ彼らも評価を下す立場ですので、何とか理解しようとしてくれていますが、
あなたが分かりづらい説明をしてしまうと
彼らは「蚊帳の外に追いやられた」ように感じてしまう可能性があります。
研究員以外の方が同席する可能性も考慮して、
最初に行う研究説明では「分かりやすい言葉での説明」を選択しましょう。
細かいことを聞いてくる面接官に対しては、
その後専門用語を使って回答すればよいでしょう。
このスキルは、普段の研究や業務を通して鍛えられるもの
さて、この「自分の研究を、分かりやすい言葉で伝えるスキル」ですが、
どのように鍛えればよいか。
改めて振り返ってみると、
「普段の研究や業務を通して身に着けられるスキル」だと感じています。
学会発表、研究所内のディスカッションといったアカデミックな場面はもちろんのこと、
社内の他の事業部に対して研究内容を説明する時、
上層部の決裁を得るための研究プレゼンをする時、
共同研究先や特許事務所に初めて自身の研究を紹介する時、
このような場面では、「相手に研究を理解してもらうこと」が第一の課題となっており、
転職活動における面接と状況が似ていると思います。
もちろん、似たようなシチュエーションは上記以外にもあると思います。
研究業務をされていて転職活動を検討している方は、
普段の業務の中に「分かりやすく研究内容を説明しなければいけない場面」を見つけて、
繰り返しそのような経験を積むことで、
「自分の研究を、分かりやすい言葉で伝えるスキル」
を鍛えるのが良いかと思います。
まとめ
今回は
「転職活動において、自分の研究を、分かりやすい言葉で伝えるスキルは必須!」
というテーマで記事を書きました。
・研究職の転職活動では「これまでどのような研究をしてきたか」は必ず最初に聞かれる
・研究内容を起点に質問され、その回答があなたのアピールになる
・相手に伝わらなければ、あなた自身を適切に評価してもらえない可能性がある
・研究者以外の人が同席することもある
・このスキルは、普段の研究や業務を通して鍛えられるもの
以上のような理由から、私はこのスキルが重要であり、
なおかつ普段の業務を通して鍛えることができるスキルであるとも考えています。
研究職としての転職を考えている方、
あるいは現在研究職をしているが別のキャリアへの転職を考えている方、
この記事の内容が皆様の参考になれば幸いです。
私が使用した転職エージェント・転職サイト
私は、主に以下の4つを併用しました。
JACリクルートメント (ハイクラス案件が見れる、最終的にこのエージェントを使用した)
リクルートエージェント (一般的、幅広く見れる)
ビズリーチ (情報量が一番多い)
アカリクキャリア (大学院卒の強みを生かした転職に特化)
それぞれ用途が違うので、
研究職の方はすべてに登録し、できるだけ早く面談することをお勧めします!
登録と求人紹介はすべて無料です!
転職を希望している方もしていない方も、
早い段階で登録して自分の市場価値や転職可能性を知っておきましょう!
転職エージェント情報はこちら


アカリクキャリア(大学院卒の強みを生かした転職)

コメント