企業研究職の働き方:お金を使って時間を買う「時間単価」の考え方が大切です。

研究職の仕事

やりたい実験がある…でも高価な器具が必要…指導教官に相談しても多分OKがもらえない…

でもやらないと先に進まない…しかたない、自分で作ってみるか…めんどくさいけど…

大学で研究をしているとこんなことがよくありませんでしたか?

意外とこういう作業が楽しかったこともありましたが、それでもめんどくさかったことも多かった…

 

しかし企業に行くと、研究や実験に関連するめんどくさい作業はだいぶ減った気がします。

(*人間関係のめんどくさいことはむしろ増えましたが…)

 

少し考えてみると、実験計画を組む際の考え方が学生時代と少し変わり、「限られた時間でどのように成果を出すか」ということを優先するようになりました。

 

そこで今回は、研究を進めるうえで企業で優先される「時間」の考え方についてお話しします。

企業では、限られた時間の中で成果を出すことが最優先です。

大学:試薬や物品を自分で作ることで、学べることもある

自分で作るのって結構めんどくさかったですよね?

ところが、その作業を通してしか気づけないこともあり、後々思い出すと結構勉強になることもあります。

私がよく覚えているのが、学部4年生の初期に初めて、細胞培養に使うPBSの10倍濃縮液を手作りしたことです。

滅菌済みのPBSを買うと、見た目はただの水です。

しかし、自分で作ってみるととんでもない量の塩が溶けていることを実感します。浸透圧ってこれだけの塩がないと保てないんだな~とか

作業を通して気づいたことをきっかけに、いろんなことを調べたりより詳しくなったりします。

こういう経験は、試薬を買うだけではなかなか学ぶきっかけが得られない気がします。

特に学生は研究歴が浅いこともあり、少しめんどくさい試薬や器具作りを通して学ぶことも多いのかもしれません。

 

科学実験をやるときはその背景や原理を知っておくことは大切です。

研究歴が長い人や企業の研究者も、初心に戻っていつも使っている器具や試薬を一度手作りしてみることで、新しいことに気付けるかもしれませんね。

企業:「時間単価」の考えが優先されることも

一方企業の研究所、特に大企業など比較的お金のある研究所に入ってみると、このあたりの考え方の違いを感じます。

「時間単価」という考え方ですね。

試薬や器具に関しては、「買えるものは買いなさい」「実験準備で必要以上の時間をとられないように」という感じです。

当然、高額すぎるものは事前の申請や承認が必要ですが、通常の経費で処理できる範囲であればこのスタンスが多いです。

近年の労働時間管理の流れもあるように、研究員は必要以上に長く勤務できず、実験時間も限られています。

加えて、学生と異なり社員には給料が発生しており、与えられた時間条件の中でできるだけ多くの成果を出すことを求められます。

基礎実験を担当している人であれば、限られた時間の中でできるだけ多くの実験をこなし、成果をたくさん得ることが最優先です。

この考え方に基づけば、試薬や器具は準備に過ぎません。そのため、お金を払ってすぐに準備できるものはすぐに買います。

重要な仕事に多くの時間を費やせるようにするために、お金で解決できることはお金で解決する。

このような「時間を買う、時間単価」の考え方は、働いてみると様々な場面でみられるような気がします。

まとめ

試薬や器具作りを通して勉強になることもいろいろある。

企業では「時間単価」が重視され、買えるものはお金で買い、本来すべき作業に時間を割く。

企業では限られた時間で成果を出すことをいやでも意識させられます。

お金をうまく使って時間を最適化させることも、会社員に必要な能力ですね。

 

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