会社では、異動は突然やってきます。
そして、自身キャリア形成や家族の生活に大きな影響を与えます。
以前は当たり前だった転勤や異動も、
現代ではあまり好まれない傾向があります。
「研究職って異動が少ないらしい、ホント?」
「異動が多い働き方は絶対に嫌だ」
そのように考えている就活生の皆様は多いのではないでしょうか。
また、
「研究職の異動、うちの会社と他社で違うのか?」
と、気になったことがある現役研究職の皆様も多いと思います。
私と同じですね。
他社の研究職の異動事情が気になった私は、
本ブログの著者のツイッターアカウントを使用して企業研究職の皆様にアンケートを取り、
「研究職の異動事情」について調査しました。
以下のリンクから、私のアカウントを見ることができます。
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今回は、
「研究職の転勤・異動」
という内容で、アンケート結果をまとめていきます。
研究職の転勤・異動
新卒で研究職に配属された人の割合は?
本題に入る前に、企業研究職の皆様を対象に
新卒採用後の最初の配属先が研究職であるか?
というアンケートを取りました。
研究職でキャリアをスタートした人がどのくらいいるかを知り、その前提をもとに以降のアンケートを見ることで、
研究職のキャリアの流れを考察できると考えたからです。
結果はこちら↓
予想通り、現在研究職をされている多くの方が、
新卒初期配属も研究職であることが分かりました。
この時点では推測になりますが、
「初期配属研究職 → そのまま異動なし」
のパターンが結構多そうだなと感じていました。
これまでに異動を何回経験した?
前提を確認できたので、次は本題です。
「これまでに異動は何回経験しましたか?」
というアンケートを取りました。
結果はこちら↓
異動経験がない方が約50%を占め、
2回以下の人を合わせると約80%となりました。
この結果、先ほどの推測通り、
研究職はあまり異動しないことが示唆されました。
異動が少ない環境で、長期的に同じ仕事に取り組んでいるのが、研究職の一つの特徴かもしれません。
研究職の異動頻度は、他部署と比べてどう?
研究職は異動が少ないことは分かったが、
他の職種と比べてどうか?
この点について疑問に思った方もいると思います。
そこで、実際に聞いてみました。
「研究職の異動頻度は、他部署の社員と比べて多いですか?」
というアンケートを行い、職種間の違いを調べてみました。
結果はこちら↓
これもやはり予想通り、
他の職種と比べても研究職は異動が少ない傾向がありそうです。
異動は自身の仕事内容だけでなく、
家族を含む自身の生活にも大きく影響します。
異動が多いと、家族への負担も増えます。
私自身は、
異動が多すぎるのはあまり望ましいものではない
と考えています。
異動の心配がなく安心して生活したい方にとっては、研究職は一つの理想郷かもしれません。
辞令が出る頻度は?
異動の回数が多いのも困りますが、
「突然辞令がでる」のも大変迷惑です。
辞令の頻度については会社ごとに違うようで、
毎月異動辞令を出している会社もあれば、
異動の時期を決めている会社もあるそうです。
毎月辞令が出る可能性がある会社の場合、
「今月、辞令出たらどうしよう…」
と毎月心の準備をしなければならず、
精神的な負担はかなり大きいです。
一方で、辞令が出るタイミングがある程度決まっている会社であれば、
それ以外の時期に辞令にビクビクする必要がなく精神的負担はかなり軽くなり、
長い期間を安心して働くことができるようになりますね。
そのくらい、「異動の辞令が出る頻度」は社員のQOLに大きく関わります。
そこで、研究職の皆様にも
「所属する会社で異動の辞令が出る頻度は?」
というアンケートを行い、実情を調べてみました。
結果はこちら↓
毎月辞令が出る会社も一定数ある一方で、
半年に一回程度に決められている会社が約50%を占めていました。
私自身、毎月の会社にも半年ごとの会社にも勤めた経験がありますが、
感想としては、
「辞令の時期が決まっている安心感は半端ない!」
ぜひ多くの会社で、辞令の時期を半年ごとくらいに固定していただき、
安心して働ける環境を与えてほしいものです。
異動先は研究部門?それ以外?どちらが多い?
最後に、研究職の異動先について聞いてみました。
「研究職の異動先は、研究関連とそれ以外、どっちが多い?」
というアンケートを行いました。
結果はこちら↓
約半数が研究関連部門と回答した一方で、
研究以外の部門への異動も結構多いことが分かりました。
研究職は研究部門にいるほうが活躍できるので、
研究職内での部署異動を通してキャリアを積んでいく方は確かに多いです。
一方で、研究職が合わない人、研究以外をやりたくなった人なども一定数発生してしまいます。
そのような人たちは、研究以外の部門へ異動していくことが多いですね。
また、これも当然なのですが、
本人の意向とは別に、突然研究を辞めさせられた人もたくさんいます。
また、管理職などになってくると、
研究所内では管理職ポストが少なく、昇格できない
という現象が発生してきます。
役職なし管理職として所属できない職場では、
役職を与えられなかった年配社員や管理職が、
研究以外の部門へ異動していくことも多いです。
まとめ
・研究職は、他の職種と比べて異動が少ない。異動未経験者も多い。
・辞令が出る頻度は、毎月or半年ごと、が一般的。
・研究職の異動先は、研究部門とそれ以外で、半々くらい。
辞令は突然にやってきます。
研究職は異動が少ない一方で、
辞令が出た際は約半数が研究以外の部門へ異動しています。
すなわち
「突然辞令を言い渡され、研究を辞めさせられる」
という状況に陥る可能性が、それなりにあるということです。
そのような状況になったとき、
・研究以外の新しい職種へ気持ちを切り替えるか
・今後も研究に携わるために、新しい環境を探すか
どちらを選ぶかは皆様自身です。
いざというときに、自分の進む道を迷いなく決められるように、
普段から次のキャリアを意識しておくとよいでしょう。
著者は、新しい環境で研究を続けることを選びました。
著者は昨年、研究職→研究職の転職を実現しました。
前職に大きな不満はなかったのですが、
部署の仕事の流れを見ると、今後研究に携われる可能性は低いだろうなとも感じていました。
しかし、まだ研究を続けたかった私は、
転職して新しい環境で研究を続けることにしました。
現在、新しい分野で楽しく研究をしています。
もし、新たに環境を変えて研究を続けたい方は、
私の転職体験談と、以下の記事をぜひ読んでみてください。
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