企業研究職の皆様、
「いつか管理職に昇格したいと思っていますか?」
たぶん「いいえ」と答えた人もいるのではないでしょうか?
身近なところで働いている管理職が、いつもつらそう…
管理職は残業代がないから、ずっと働かされている…
皆様の部署はそのような状況ではないですか?
また、会社ごとに管理職へのなりやすさが違う
という話を聞いたことはありませんか?
・ポストが少なく、空席が出るまで昇格できない会社
・役なし管理職には誰でもなれる会社
どちらも聞いたことはありませんか?
また、皆様の会社はどちらですか?
このように、各社管理職に関する事情は全く異なりそうです。
他社の研究職の管理職事情が気になった私は、
本ブログの著者のツイッターアカウントを使用して企業研究職の皆様にアンケートを取り、
「研究職の管理職事情」について調査しました。
以下のリンクから、私のアカウントを見ることができます。
(ぜひフォローをお願いします!)
今回は、
「研究職は管理職になれる?昇格後のキャリアは?給料上がる?」
というタイトルで、ツイッターアンケートの結果をまとめました。
研究職は管理職になれる?昇格後のキャリアは?給料上がる??
企業研究職の社員は、将来管理職になりたい?
早速、皆様に聞きました。
ツイッターアンケートを使用して、
「いずれは管理職へ昇格したいと思いますか?」
という質問をしました。
結果はこちら↓
「えっ、管理職になりたくない人、多い…」
この結果を見て、私はびっくりしました。
管理職になりたくない人、多いですね。
確かに、身近な管理職がつらそうに働いているのを見ると、
「あんなプレッシャーの中で働きたくない」
と感じる若手や中堅も多いかもしれません。
一般的に日系大企業は、
総合職は、新入社員からみんな出世を目指して働く
という構図になっています。
しかし、管理職になりたくない人が多いというこの状況では、
この出世競争の前提がひっくり返ってしまいますね。
一方で、私のtwitterをフォローしてくれている
野武士研究者T/新規事業関連コンサルさんから面白いコメントをもらいました。
「若い頃は管理職昇格に興味がなかった人も、同年代が昇格し始めると管理職を意識してしまう。」
とてもありそうな話です。
後ほど出てきますが、管理職への昇格は年収などの待遇面の向上につながります。
「管理職しんどそう」と思っていて忌避している若手社員も、
年齢を重ねて家族を持つとお金が必要になり、
年収が上がる管理職への昇格に魅力を感じてくる可能性もあります。
そんなタイミングで同年代の社員が昇格していたら…
意識せざるをえませんね…
管理職への昇格は難しい?誰でもなれる?
次に、
「管理職への昇進は、会社ごとに難易度が異なるのか」
に迫るアンケートを取りました。
管理職への昇格については、会社ごとにルールが全く異なります。
管理職への昇格がとても難しい会社もあれば、
役職なし管理職へはほぼ全員昇格できる会社もあります。
今回のアンケートでは、選択肢として
・ポストが少なく、非常に狭き門
・ほぼ全員が管理職になれる
・昇進の仕組みがない
・その他
という4つを設け、管理職への昇格が厳しい会社とそうでない会社の割合を調査しました。
結果はこちら↓
アンケートの結果、研究職の管理職昇格については、
「管理職ポストが少なく、昇格は狭き門」
という会社が多いことが分かってきました。
一方で、「役職なし管理職ならほぼ全員昇格できる」
という会社も一定数あるようですね。
多くの会社では、管理職への昇格にあたり昇格試験を設けています。
その際、応募資格や試験の難易度・合格点にどのような基準を設けるかによって、昇格試験の難易度が大きく変わってきます。
私はこれまで研究職として2つの会社に所属しましたが
1社目は「誰でも昇格できる」
2社目は「管理職ポストが非常に少ない」
というスタイルの会社でした。
1社目の誰でも管理職になれる会社では、
応募資格は在籍年数もしくは年齢、試験難易度は受験者ほぼ全員通過できるレベルでした。
一方、2社目の昇格が厳しい会社では、
応募資格は在籍年数+業績+評価、試験難易度は合格率5%未満、という大変厳しいものでした。
管理職への昇格条件、各社全く異なると思います。
この辺りに迫るアンケートをいつか取ってみたいです。
管理職昇格後も研究部門で働く人が多い?
研究職の人が管理職へ昇格した場合、
その後どのようなキャリアを歩む人が多いのでしょうか?
そのまま研究部門で偉くなっていくのか、
研究以外の部門へ異動していく人が多いのか、
この辺りも各社傾向が異なりそうですね。
そこで、
「所属する会社での、管理職昇格後のキャリアで多いものを教えてください。」
という内容で、アンケートを取りました。
選択肢として、以下の4つを設けました。
・ずっと研究関連部門で働く
・研究以外の部門へ異動していく
・早い段階で転職・退職してく人が多い
・その他
結果はこちら↓
やはり研究職の人は、管理職昇格後も研究関連部門でキャリアを積む人が多いようです。
以前のアンケートで、研究職は異動が少ないという結果も得られていますが、
管理職昇格後も異動は少ないのかもしれませんね。
研究職の異動に関するアンケート結果はこちら↓
プレイングマネージャーは多い?
管理職の仕事は、文字通り部署の部下や方針を管理することです。
それ以外に、自身より偉い人たちと部下をつなぐ役割もありますね。
一方で管理職でありながら、一般社員の業務をこなす
「プレイングマネージャー」と呼ばれているも結構たくさんいるという話も耳にします。
研究職で言えば、以下のような状況の人が該当します。
・課長なのに、毎日実験しまくっている。
・部長なのに、現場作業を毎日やっている。
では実際、プレイングマネージャーをやっている管理職の割合はどのくらいなのでしょうか?
「所属する会社では、管理職昇格後もプレーヤーの仕事を続けているか?」
という質問でアンケートを取り、以下の3つから選んでもらいました。
・ほとんどの人が続けている
・半分くらいが続けている
・ほとんどの人が辞めている
結果はこちら↓
この結果を見る限り、
管理職の多くは一般社員の仕事はしていないようですが、
30%近くの管理職がプレイングマネージャーをしていることが見えてきました。
ここからは想像ですが、プレイングマネージャーの中には
①人員が足りず、管理職も社員の仕事をしないと回らない。
②実験などの現場仕事が好きで、昇格後も続けている。
という2つのタイプがいると考えられます。
②のタイプは好きでやっているのでよいとして、
①の人は相当な激務であることが想像されます。
現役管理職のみなさま、この認識で間違いないでしょうか?
管理職昇格後の給料は上がる?
さて最後に、
「管理職へ昇格すると、年収は上がるのか?」
というアンケートを取りました。
早速、結果をご覧ください↓
「上がる・上がった」という回答が「変わらない」「下がらない」を大きく上回っており、
やはり管理職昇格は年収アップにつながる確率が高そうです。
一方で、今回のアンケートでは
「管理職の給与体系を知らない」
という回答がトップとなりました。
若手・中堅社員の皆様、
ご自身の会社の管理職の給与体系を知っていますか?
確かに私も、上司からのぶっちゃけ話は聞いたことがありますが、
詳細な情報は持っていないですね。
アンケートを見る限り、管理職昇格で年収が上がる確率は高そうです。
しかし若手には、管理職の給与情報の詳細は見えておらず、
昇格による金銭的なメリットを正しく認識できていない可能性があります。
もし、「昇格により待遇はこのくらい変わるよ」という情報が分かれば、
そこに魅力を感じて早くから管理職を目指す人が現れるかもしれませんね。
ちなみに、先ほど登場した野武士研究者T/新規事業関連コンサルさんが
管理職の給与状況について一般論として情報をくれました。
あくまで一般論とのことですが、
個人的には一つの基準として参考にしようと思っています。
皆様も、もし管理職の給与体系情報を持っていたら、
この基準と比べてみると面白いかもしれません。
「管理職に昇格しても待遇が変わらない可能性が高い」
「もう管理職になったけど、給料安すぎ…」
そのように感じた方は、
一度外の会社を覗いてみるのがいいかもしれません。
研究関連の管理職についても、様々な求人が出ています。
特にハイクラス転職エージェントのJACリクルートメントには、
管理職の高年収が非常に多く登録されています。
登録は無料ですので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
・研究職では、管理職になりたくない人が約半数いる。
・管理職ポストが少なく、昇格が狭き門の会社が多い。
・管理職昇格後も、研究部門で働く人が多い。
・管理職昇格後は年収が上がるのが一般的。
管理職に昇格すると、様々な責任やプレッシャーがのしかかってきます。
管理職に昇格する以上、その責務に見合った待遇を求めたいですね。
これから管理職を目指す人も、現役管理職の人も、
責務と待遇が釣り合っているかを冷静に眺めてみて、
自身が納得して働ける環境を選択してくださいね。
研究職も転職できる
著者はまだ管理職ではありませんが、
昨年、研究職→研究職の転職を実現しました。
今回の記事を読んで、環境を変えることを検討してもよいなと感じた方は、
私の転職体験談と、以下の記事をぜひ読んでみてください。
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