技術スタッフ:企業の研究職にとって、いなくては困る存在

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研究所には所属の社員だけではなく、

実験やその関連業務を担当してくれる技術スタッフがいます。

技術スタッフは主に実験作業やそれに関連するルーチンワークに従事しており、

研究所の成果に大きく貢献してくれる存在です。

 

私もパートタイマーの技術スタッフと一緒に仕事をしており、

このスタッフの予定(毎日の実験・作業日程)を毎週作成しています。

そのため、このスタッフにどのように働いてもらうかが、自分や会社の成果に大きく影響してきます。

 

仕事の成果は、仕事の内容、従事する人の個性や得意不得意、人間関係といった様々な要素が影響します。

私はこのことを念頭に置いて、

スタッフ本人が楽しく気持ちよく働けるような関係性を作り、本人が作業しやすいように仕事を割り振る

ようにしています。

 

今回は、協力スタッフと仕事をするうえで気を付けていることを書いていきます。

若手の頃はほぼすべてを自分一人で行う実験も、

年齢を重ねるとチームで取り組む機会が増えてきます。

誰かに指示を出して動いてもらうことが増えたときなどに、

今回お話しする内容が少しでも役に立つと嬉しいです。

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目次

いろんな人と上手に働くと、より多くの成果が生み出せます。

スタッフ本人のことをある程度知っておく

個人的には、他人のプライベートに土足で入っていくのはあまり好きではありません。

ただし、一緒に働くパートさんの生活パターンについては、ある程度知るようにしています。

(家族構成、お子さんの迎えの時間、通勤ルート、年休の予定)や仕事に関連する得意不得意(細かい作業が好き、力がないから重いものは持ちたくない、英語は苦手、など)

じっくり話すというよりも、一緒に働きながら聞いていく感じです。

 

一緒に働くスタッフの方が働きやすいペースで、

できるだけ得意なことを中心に任せたいなと思っています。

そのためにも、スタッフさんの事情はある程度知っておいた方がいいはずです。

面倒に感じることもあるかもしれませんが、

結果的に三方良し(スタッフさん良し、自分良し、成果も上がるから会社も良し)になるかなと思っています。

いきなりすべてを任せない

意外とやりがちです。(時々見かけます)

極端な事例で言えば、

「この論文の実験、試薬を自分で調べて準備しておいて」

とか、

「この実験、うまくいってないみたいだけど、理由と対策を調べておいて」

といった感じです。

 

技術スタッフは会社の後輩などと異なり、

「与えられた仕事をきっちりこなす」という意識で仕事をされていることが多い印象です。

こういった立場の人からすると「社員が何も教えてくれない」というのは恐怖です。

私は、以下のことを意識し、任せっきりにならないような工夫をしています。

・最初の実験系づくりは自分でやる。

・仕事をお願いするときも、最初はすべて一緒にやる。

・可能な範囲で、プロトコルを紙に起こす。

・結果の責任は依頼した自分にあると伝える。

 

スタッフさんの判断に委ねるのは、

ある程度信頼関係ができている段階で、現場レベルで判断してよいものについてです。

長期視点で考え、「効率」よりも「効果」で考える。

この内容は、ベストセラー本「7つの習慣」の「最優先事項を優先する」に書かれている内容をもとに、自分なりに考えを整理したものです。

主に新しい仕事をお願いするときに大切にしている考え方です。

 

他人に物事をお願いすることが苦手な人の思考の一つに、

「自分でやった方が早い」

というものがあるそうです。

 

「7つの習慣」には、

自分の時間を使うときは効率性を考え、人に任せるときは効果性を考える

と書かれています。

 

私の中では、

「今の時点の効率を考えるなら確かに自分でやった方が早い。でも、この仕事をスタッフさんができるようになれば、私は他の仕事に取り組めることで、もっと大きい効果が得られる。

と解釈しています。

一般的に、スタッフさんにはルーチンワークをお願いすることが多いです。

経験を積んで作業時間が短くなってきたときに、

別のお仕事もできるようにお願いしていくという感じです。

 

仕事をほかの人にお願いしない人が良く言っているのは、「教えるのが面倒」という理由です。

確かに教えるのは時間もかかりますし、

スタッフさんがすぐに身に着けてくれるとは限りません。

しかし、後々になって効果を最大化できる可能性があることを考えれば、

ここは時間をかけてでもスタッフに仕事を教えていった方がいいでしょう。

 

責任の範囲を考慮できているのであれば、

スタッフさんにいろいろを伝授していくことで、

結果的に自分が得られる成果も大きくなっていきます。

スタッフさんのキャパシティ内で、いろいろお願いしてしまいましょう。

まとめ

・スタッフさん本人のことを知り、働き方や指示の出し方に反映させる。

・いきなりスタッフに仕事を丸投げしないように気を付ける。

・ 長期視点での「効率」よりも「効果」を優先し、いろんな仕事をスタッフに教えていく。

 

会社で立場が上がれば上がるほど、

「スタッフ、部下、他部署にうまく仕事を割り振って、難しいこと、本当に重要なことに自分の力を注ぐべし」

とよく言われますが、最近これは本当にその通りだなと思います。

 

現在自分には部下に相当する人はいませんが、

この技術スタッフへの作業の割り振りや後輩への仕事の依頼を通して、

本当に大事なことに集中するするために、他人にうまく仕事を割り振る、お願いする」能力を身に着けたいと思います。

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この記事を書いた人

食品メーカー研究職。
修士卒→食品メーカー(この間、社会人博士取得)→2023年に研究職で転職。
専門は質量分析・オミクスを使った研究/発言は個人的見解です
Twitter:https://twitter.com/NzXyZQDOCMpLgz5

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