研究職に向いている人の特徴:いろいろな仕事があるので、気にしなくて大丈夫です。

研究職の就活

理系の修士課程や博士課程に進んだ学生が就職先を考えるとき、

メーカーや研究機関などの研究職も候補になる思います。

 

しかし、企業の研究は大学のものとは全く違うという話も耳にするでしょう。

そのとき、「自分は企業の研究職に向いているのか?」と疑問が出てくるかもしれません。

 

今回の記事は、そのような学生の皆様に少しでも役に立てばと思います。

食品会社研究員の私見として、食品会社の研究員に向いている人の特徴について書いていきます。

 

結論から言うと、ほとんどの人は活躍できると思います。

研究職にもいろんな仕事があり、誰でも活躍の場はある!

本当にいろいろな仕事がある。

特に学生の方にとって、企業の研究職は何をするところなのか正直よくわからないと思います。

 

学生自身がやっているような研究活動(実験、論文を読む書く、発表する、など)を会社でも同じようにやっているのかと想像されるでしょう。

 

実際、一口に研究職といっても実際の業務は多種多様です。

例えば、研究職採用の人は以下のような業務に配属される可能性があります。

 

実験室で細胞や遺伝子を扱う、生物系の実験がメインの仕事

大学で基礎実験をしていた方はイメージしやすいと思います。

実際、この業務を担当する方は大学時代から基礎研究が大好きな方が多いです。

特許出願、論文作成、学会参加なども頻繁にしています。

 

製品の製造方法を検討し、工場への転用を目指す仕事

食品製造関連の研究として、

製造方法をラボスケールで検討して工場へ落とし込むというものがあります。

 

製造方法を工場でも使えるものに仕上げていくためには、

工場設備を勉強し、現場の人やその関係者とのコミュニケーションを大切にする必要があります。

 

自社製品についてお客様の技術サポートをする仕事

自社製品の技術的な部分については、

販売担当者などではカバーできないことがあります。

 

研究員の中には、

研究部門でそのような技術的な知見を習得しつつ営業などに同行してお客様の技術サポートを担当する人もいます。

コミュニケーション能力に加えて、技術と営業の両方の目線を持っています。

 

製品に使う原材料の質を分析し、製品設計に反映させる仕事

すでに製法が確立した製品が安定して製造できるように、

原材料の質を見ながら製品設計をコントロールしている部署です。

 

物性評価や品質評価を経験した研究員が担当していることが多いです。

誤った判断をすると不良品発生の原因となる可能性があり、

そのあたりの繊細さがある人が担当する印象です。

 

特許などの知財案件を管理する仕事

知的財産については、技術的なバックグラウンドを持った研究者を知財部門に異動させ、知財担当者として成長させているケースをよく見ます。

管理職になれば、メンバーや部署の管理が仕事になる。

出世して管理職になると、

実験などの実務業務に携わる時間は少なくなります。

その代わり、

部署のメンバーの仕事や勤務状況を管理する

部署やプロジェクトの方向性を決める

役員クラスに直接提言するなど、

組織を動かす仕事が中心となります。

 

担当してきた実務の知識だけでなく、

周りのメンバーの仕事、会社全体や他部署の状況など、あらゆることに目を向ける必要が出てきます。

仕事によって求められる能力が全然違う。

上記のように、研究職と一言で言っても担当する業務は無数にあり、

業務によって求められる能力が全然違います。

基礎研究寄りの業務であれば、

学生時代に身に着けた研究スキルをベースに、知識や技術をアップグレードしつつ会社に適用できる形に進化させる必要があります。

研究が好きで物事を深めていく力は必須です。

 

工業化に関連する仕事をする場合、

ラボスケールの研究技術に加えて工場プラントの知識が必要となってきます。

また、(私はあまり詳しくありませんが、)ラボ試作と工場製造では現場社員の目線が全く違うらしく、

両方の専門性を理解したうえでそのギャップを埋めるコミュニケーションがかなり大切とのことです。

 

文章にしてみると、仕事によって求められる能力が全然違うことが分かります。

しかし、これらの技術を入社前から持っている人はほとんどおらず、

一般的には入社後の実務経験を通して身に着けていきます。

そのため、入社前の学生がこの点を心配する必要はありません。

 

研究職にもいろいろあることがわかり、

「自分が研究職に就く適性があるか」がより分からなくなってしまうかもしれません。

しかし私は、修士課程などで自立して研究を進めた経験があれば充分であると考えています。

 

理系学生の基本素養があれば十分。

前提として、研究職へ配属される人の多くは理系学部の修士課程(および博士課程)修了者が多いです。

研究職に就きたいのであれば、修士以上を修了している方がよいでしょう。

 

私見ですが、企業の研究職は以下の素質があれば、どのような業務にも対応できるだけでなく、

相性の良い仕事に出会える確率も高くなると考えています。

・「科学的アプローチで課題や問題を解決をする」という経験がある。

・失敗に慣れている。

・知らないことを調べる、勉強する習慣がある。

 

「論理的アプローチで課題や問題を解決をする」という経験がある。

理系出身の私は、「会社員はみんな論理的に課題解決をしている」と思っていました。

しかし数年前から、

若い社員の中に「論理立てて物事を進めた経験」があまりない人も結構いることに気づきました。

理系の学生は、

3年生か4年生で研究室に配属されて研究テーマが与えられ、

それを解決するために勉強したり先輩の指導を受けたりします。

その中で、課題を分解し、それを解決する手法を考案し、実験を準備・実施し、得られた結果から次のアプローチを考える、

という流れを自然と身に着けていきます。

 

課題に対して論理的にアプローチできることは社会人の基本スキルであり、

これができるだけで携われる業務の幅はかなり広くなると思います。

それは、研究関連でも同じだと私は思います。

 

失敗に慣れている。

特に基礎研究は、最初は失敗の連続です。

理系の学部にいれば当たり前のことですが、

経験が少ない人は失敗に対してアレルギーがあり、

物事の最初の一歩がなかなか進められません。

 

失敗することに慣れている人は、

その失敗でくよくよする時間が短く、その失敗をもとに次の案を考えてすぐに取り組むことができます。

失敗をすぐ次のチャレンジに活かす姿勢は、

仕事を前に進めるうえでとても大切なメンタリティであると私は思います。

 

研究職に就くと、基本的にはトライアンドエラーが多い業務を担当します。

9回失敗してもその次の1回で結果を得て次に進んでいくという姿勢があれば、

どの業務を担当してもある位程度やっていけるはずです。

 

知らないことを調べる、勉強する習慣がある。

別の記事でも書きましたが、

科学は常に進歩しており、一流の成果を出すには常に最新の情報を頭に入れておく必要があります。

また、技術の発展もすさまじく、最先端のスキルを学んでおくことも必須です。

 

研究室でも、分からないことは自分で調べたり先輩に聞いたりするなど、

自分からアクションを起こして進めていたはずです。

 

自分の業務に関連することは常に勉強し、

分からないことはすぐに調べて自分の知識にできれば、

その内容を自分の業務に落とし込んで仕事の質を上げ、

より質の高い結果を得ることができるはずです。

 

研究職を志望する学生にお勧めするサイト

研究職を中心に就活を目指している学生の方は、理系学生の就活に特化しているアカリクも参考にしてみてください。

私も、就活情報を得る一つの窓口として、リクナビ・マイナビと併用して使っていました。

まとめ

・研究職の中でも、本当に様々な仕事がある。

・研究職の中でも、求められる能力が全然違う。

・理系の基本的な素質があれば、研究業務の大半は問題なくこなせる。

 

理系の修士を修了できる学生であれば、

企業の研究職もある程度問題なくこなせると私は思います。

その中でも、自分と相性の良い仕事に巡り合えれば、より活躍できるでしょう。

 

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