現在、研究がうまくいかないなと悩んでいる方。
不安な気持ちがを感じたことや、
「研究がうまくいっていないのに、仕事もうまくできるのだろうか?」
と考えたことはないでしょうか。
特に、現役研究職の方、これから研究職へ就く方は、
今研究がうまくいっていないことが
今後に対する不安を増幅させているかもしれません。
しかし、私は、
「今研究がうまくいっていなくても、あまり心配しなくていい」
と思っています。
理由としては、
研究がうまくいくかどうかは、
すべて本人に起因しているわけではないからです。
研究活動を通して自分で研究を組み立てる経験があれば、
ほとんどの方は研究職として活躍できる場はあると
私は考えています。
今回は、
「研究ができない人は仕事もできない?その心配はない理由」
について書いていきます。
就職後の研究活動に不安を感じている方の参考になれば幸いです。
研究ができない人は仕事もできない?その心配はない理由
研究内容、研究環境が変われば、あなたの能力が発揮されるかもしれない。
ひとつ目は、
「あなたの能力は、研究内容・研究環境が変われば発揮されるかもしれない。」
という理由です。
もしあなたが現在、研究がうまく進まないことに悩んでいるとして、
その理由が、
「研究テーマとの相性」や
「研究室メンバーと相性が悪いなどの環境要因」の場合、
別の研究環境に移れば一気に解決する可能性があります。
教授、上司、同期やラボメンバーなど、
自分がコントロールできない要素が、
あなたの能力発揮を妨げ、研究進捗を妨げている可能性があるからです。
言い換えれば、
環境を変えたりテーマを変えてしまえば、
楽しく充実した研究生活を送れる可能性は十分にあります。
そして、転職や就職がその大きなきっかけになるかもしれません。
研究や仕事が進まない理由は、必ずしもあなただけにあるわけではありません。
次の職場でに与えられた研究内容や研究環境が
あなたに合っていれば、
研究に楽しんで没頭でき、どんどん成果を出せるようになるかもしれません。
同じ研究職でも、いろいろな仕事・役割がある。
二つ目は、
「企業の研究職にはいろいろな仕事があり、あなたの能力が活かされる仕事がある可能性が高い」
という理由です。
以前の記事にも書きましたが、
企業の研究職は、担う仕事や役割は人によって大きく違い、
一人一人求められる能力が全く異なります。
関連記事:企業の研究職に向いている人
大学院と同じように基礎研究を担う人もいれば、
工場での製造方法を検討する人もいたり、
技術サポートを担当する人もいたりします。
みんな同じ研究職採用ですが、与えられている仕事は全く異なり、
求められる能力・適正はかなり異なってきます。
例えば、生物系の研究でタンパク質の実験をする際には、
手先の器用さや再現性の高い作業が求められます。
自分の不器用さに幻滅して挫折した人も多いと思います。
一方で、例えば工場での製造方法を検討する際には
まず実験室レベルの小さなスケールで実験しますが、
この時点で何十リットルといった単位で作業をするため、
手先の器用さはそこまで求められませんし、
むしろ力仕事が得意な人の方が向いているかもしれません。
上記は一例ですが、
研究職といっても、仕事によって必要な能力やスキルは異なります。
大学院や最初の会社での研究に苦戦した人でも、
それとは違う仕事に巡り合うことができれば、
活躍できる可能性は十分にあると思います。
あなたに合った仕事環境・内容が見つかる可能性は十分にある。
今現在研究がうまくいかなくて悩んでいる人も、
別の環境で別のテーマに取り組めばうまく進められる可能性は十分にあります。
そして、働く環境の変化によって、
今までよりも自分に合った仕事が見つけられる可能性は十分にあります。
今、研究がうまく進んでいないとしても、
次の職場では大活躍できる可能性は十分にあります。
そのため、
「今研究ができないと仕事ができないのでは?」という心配は、
あまり必要ないと私は思います。
まとめ
・今現在研究が進まなくて悩んでいる人も、仕事ができないと思う必要はない。
・研究環境や研究内容が変われば、あなたも活躍できる可能性は十分にある。
・同じ研究職という役職でも、担う仕事や役割は人によって大きく違う。
・あなたに合った仕事に出会える可能性は十分にある。
転職や就職などによる環境変化を通して、
あなたに合った研究テーマや仕事に出会うことができれば、
活躍できる可能性は十分にあります。
そのため、今研究がうまくいかないからと言って
仕事もできないんじゃないかと心配する必要はないと私は思います。
研究活動を通して自分で研究を組み立てる経験があれば、
ほとんどの方は研究職として活躍できると私は考えています。
研究職も転職できる
著者は昨年、研究職→研究職の転職を実現しました。
今回の記事を読んで、環境を変えることを検討してもよいなと感じた方は、
私の転職体験談と、以下の記事をぜひ読んでみてください。
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